世界初、パスタ調理ロボがプロント新店で稼働

 調理ロボット開発のスタートアップ、TechMagic(東京都江東区、白木裕士社長)は世界初のパスタ自動調理ロボット「P-Robo」の実稼働を6月30日開始した。1食あたり最速45秒で調理できることを売りにしている。

 店舗はカフェ&バー「プロント」を運営するプロントコーポレーションが東京丸の内の丸ビルにオープンした新業態店「エビノスパゲティ」。 

 ロボットが注文に応じて麺の茹でから具材・ソースの供給、調理、鍋の移動・洗浄まで自動で行う。

         独自開発したパスタ鍋、高出力のIHで素早く調理する

 独自開発した鍋は高回転と高出力IH(電磁誘導加熱)の組み合わせで、空気を混ぜながら素早く加熱撹拌(かくはん)する。回転スピードと加熱時間を調整することで、熟練の料理人の技術を再現する。ロボットは画像認識システムを搭載し、ソースや具材の入れ違いを認識して、従業員の間違いをカバーすることもできる。従来型の店舗に比べて1〜2人の省人化が可能になるという。

 プロントは一連の調理工程を完全自動化し、省人化によって確保したリソースを商品開発やサービスに活用する。

            店はオープン初日から賑わいを見せた