過酷環境下に設置できるデータセンター

 日本フルハーフは外気温−20℃〜40℃の幅広い環境下で屋外設置でき、トラックやトレーラで移動可能なデータセンター「31フィート型コンテナデータセンター」を発売した。今年3台、来年30台、2015年に50台の販売を目標としている。

31フィート型コンテナデータセンター

 「31フィート型コンテナデータセンター」はISO国際規格海上コンテナの製造技術を活用した頑丈な構造。建屋型のデータセンターと比べて設置コストが少なく、運用開始までの期間が短くて済む。
 移動用エアサストレーラも同時開発し発売を予定。移動中の振動が抑えられ、IT機器の設置後も輸送できる。コンテナの天井、床で固定する専用ラックを装備。また、10本の19インチラック、80Kw空調、電源、監視制御機構、消火設備を全て備えている。
 PUE(データセンター全体の消費電力÷IT機器の消費電力)1.1〜1.4の新空調装置を開発し導入する。コンプレッサを除くコンテナ本体は直流電源で対応する。
 同社は海上コンテナを1967年から製造開始し、生産量ピーク時には年間1万台の生産実績がある。海上コンテナの実績とノウハウを活かした「31フィート型コンテナデータセンター」を今年6月の展示会INTEROP Tokyo 2013で紹介し、大きな反響を得た。