休眠工場がLED植物工場に
 機能性野菜の生産で経営多角化

 キーストーンテクノロジーは、日鍛バルブ・子会社Shune365の平沢工場(神奈川県秦野市)に、最新型LED植物栽培ユニット「AGRI Oh!(アグリ王)」を50台納入した。

水気耕栽培ユニット「AGRI Oh!」

 同社が独自開発した水気耕栽培ユニット「AGRI Oh!」は育苗用7段式と生育用5段式がある。平沢工場には、生育用として「5段式AGRI Oh!」45台、育苗用として「7段式AGRI Oh!」5台を納入する。
 同ユニットは、植物の光合成・栄養素生合成などを司る光合成色素・光受容体の光吸収特性に特化したRGB(赤・緑・青)LED栽培光源が特徴。蛍光灯型植物工場の約半分の消費電力でビタミン・カロテノイド・ポリフェノールなどの機能性成分を従来農法よりも多く含んだ機能性野菜が生産できる。
 同工場は環境省認定の「全国名水100選」に選ばれる「秦野名水」の地下水を活かし、野菜の生産を行う。これによって生産した野菜は現行の「ハイカラ野菜」シリーズとして販売する。
 Shune365は日鍛バルブ100%出資の子会社。キーストーンテクノロジーは、日鍛バルブ植物工場プロジェクトチームに事業企画立案段階からコンサルティングと植物工場建設総合プロデュースを行い、9月から試験栽培を開始していた。両者は遊休施設をLED植物工場に転用し、従来農法の野菜とは異なる付加価値を持つ野菜のブランド化など、経営の多角化に挑戦する。

ハイカラ野菜シリーズとして売り出す