食品安全の基本は洗浄にあり

 クレオはフードセーフティーで、「洗浄機器・洗剤などのハード」、「サニテーション技術のマニュアル化などのソフト提案」、「最適な洗浄を維持するメンテナンス」で『洗浄のクレオ』をアピールする。特に食の安全・安をキーワードに、来場者の課題を解決するソリューションを提案する。

  炭酸次亜水生成システム

 今回は安全に安定して殺菌水を生成する炭酸次亜水生成システムを出展する。炭酸水で次亜塩素酸ナトリウムを希釈し、炭酸ガスの緩衝作用でpHが5.0以下に下がらない「炭酸次亜水」を生成する。従来の次亜塩素酸を塩酸で希釈するタイプに比べ、安心・安全で使いやすい。炭酸次亜水は殺菌力が高く、一般的な次亜塩素酸Naの約半分の濃度で同等の殺菌力がある。今回は塩素濃度計も展示し、モニタリングまで行えることを提案する。
 会場では、炭酸次亜水生成システムと共に、洗浄・脱水・殺菌が1台で可能なバッチ式の「貯水式野菜脱水機」、優れた低泡性・泡切れを実現した新発売の業務用野菜・果物洗浄剤「サニタス彩光クリーン」、「サニタス星彩エース」を出展。殺菌の前段階である洗浄でも多彩な洗浄剤、ノウハウを持ち、効率の良い野菜洗浄を提案できること、導入後のメンテナンスも充実していることをアピールする。

 また1台で洗浄から殺菌までできるおにぎり成型機の部品洗浄機「かがやき」を出品する。おにぎり成型機の部品は形状が複雑なので手洗いの場合、部品を洗浄液や殺菌水につけ込む必要があった。それらを全て全自動でおこない、水の使用量削減やスタッフの作業負担軽減に貢献する。
 この洗浄機は殺菌水生成装置と接続して洗浄、すすぎ後に殺菌水を噴霧できる機能がある。おにぎり成形機部品の洗浄の効率化につながる。

 出展社セミナーでは「最新の『炭酸次亜水生成システム』とその効果的活用方法」と題した講演を14日行い、最新の生成システムを紹介するとともに、実績を基にした使用事例について説明する。

 同社では「昨年の同展で炭酸次亜水生成システムを初披露し、商談に結び付けることができた。今回も色々な業界の方に提案を行い、用途開発も含めた意見交換ができればと思っている」と期待を示している。