ライフロボティクス(株)(東京都、ユン・ウグン社長)はアームの肘関節をなくし垂直軸に伸縮する協働ロボット「CORO」を出展した。伸縮する関節は同社独自の特許技術による。
多関節ロボットの弱点だった“肘の突出し”で生じるムダな動きを取り除き、アームの動作空間の最小化を実現した。工場や店舗などの狭い空間でも1人分以下のスペース確保で済むという。
アームの最大リーチは860mmで、360°方向に最大1720mmの動作範囲を持つ。アンカーボルトでの固定も不要で、キャスター付き架台に装着することで簡単に移動できる。ティーチングはタッチパネルを使い、ヒューマンインターフェース技術で「クレーンゲームのように、どんな動きでも操作は簡単」(同社)だという。
カメラで撮影した画像からワークの大きさや形を認識するため、ピッキングや外観検査と判別、容器の搬送と整列、箱詰めなどでの活躍を想定している。吉野家は店舗内の食器洗浄工程に導入し、洗い終わった食器を種類別に分け、格納場所に搬送する作業を行わせた結果、労働時間の短縮につなげた。本格発売は昨年から。
衝突検知機能も付いた協働ロボット「CORO」