甲陽ケミカルは境港工場(鳥取県)隣接地に8億円を投じて建設していたグルコサミン専用工場がこのほど完成した。高齢社会に向け、機能性食品の安定供給するための新拠点。初年度は年産700tをめざす。
機能性食品、健康食品市場で注目を集めるグルコサミンの国内市場はこの12年で年間1000tを超える規模にまで成長した。同社は従来から境港で水揚げされるベニズワイガニを利用した純国産グルコサミンを製造し、供給してきた。
グルコサミン市場は新国民病である「ロコモティブシンドローム」の認知向上によるさらなる成長拡大が期待されている。また、「抗ロコモに加え、“アンチエイジング”、“アクティブエイジング”をテーマに美肌や抗動脈硬化機能など関節市場以外にも新たな機能開発を継続させる」(同社)という。