トッパン・フォームズは高機能保冷剤を活用した付加価値サービスとして、SaaS型の温度管理トレーサビリティサービスを日本電気との協業で充実させている。
自動認識総合展(8月31日〜9月2日、東京ビッグ
サイト)に出展し、来場者から質問を受けていた
高機能保冷技術を持つトッパン・フォームズと温度管理のSaaS型クラウドサービスを提供する日本電気が協業することで、保冷・輸送業務の温度管理を可視化し、出荷から納品まで低温を維持、一貫して温度履歴情報を管理できる。
温度管理トレーサビリティサービスは、繰り返し使用可能な高機能保冷剤「メカクール」と温度センサ付きRFIDタグを内蔵した食品の保冷宅配用3温度帯高機能保冷箱や、医療の検体、治験薬の保冷・輸送用特殊内箱付高機能保冷箱により、適切な温度を維持しながら輸送し、保冷・輸送業務を可視化する。
また、SaaS型クラウドサービスのため、インターネット上で流通過程の温度、湿度、衝撃の記録データをいつでも保管、参照、取り出し、分析、レポートすることができる。複数拠点の輸送保管のトレーサビリティの一元管理もできる。
「FeliCa」通信方式センサRFID付きにより、航空機輸送の流通過程の可視化も実現。「PaSoRi」、「おサイフケータイ」対応携帯端末による現地での品質チェックも可能となった。
「従来の保冷・輸送の温度管理はトラックや倉庫に固定した温度測定器で定点的に測るのが中心で、出荷から納品まで途切れなく温度変化をトレースしたいというニーズに十分応えられなかった。このサービスにより、ユーザーは保冷・輸送中の温度状況を把握でき、品質を高めることができる」(同社)としている。