過去最大のブースで丸刃スライサーなど

 日本キャリア工業は過去最大の展示スペースに最多の出品機種を展開する。見どころは「丸刃スライサー」、「新型成形機S−200」、「新型全自動ミンスパッカーラインMP−117」の新型3機種。いずれも参考出品となる。
 円形の刃が回転する丸刃スライサーは古くから普及しているスライサー。同社の主力スライサーは「マルハレス」シリーズの様にバンドナイフを採用したタイプが有名だが、今回参考出品する丸刃スライサーは「日本キャリアが作るとこうなる」という独自のアイデアを満載した。
 肉箱が円弧状にスイングする全く新しいミーとスライサーで、肉箱を含む機械全体にカバーを設置し、安全性を向上させている。さらに、3点送りとスイング式スライスによって原料を最後までまっすぐにスライスできる。停止時の原料の投入位置も低く、作業が楽になる。

新型成形機S−200 全自動ミンスパッカーラインMP−117も出品

新型成形機「S−200」

 魚肉練り製品やハンバーグ、コロッケの成形に使う新型成形機「S−200」は発売開始から35年ぶりにモデルチェンジした。スタンド式で床掃除や移動が楽になり、装置のサニタリーゾーンと駆動部を構造的に遮断することで衛生面も飛躍的に向上、洗浄も楽になった。
 樹脂ドラムにも対応できる。もちろん従来の「CF−17」、「S−95」のドラムも装着可能。
 ミンスパッカーラインの「MP−117」は既存の「MP−114」で手動だったトレーマガジン、幅寄せコンベア等の手動調整部分を自動化した。処理スピードも向上している。
 このほかミンチに使うチョッパー、グラインダー、ミキサーグラインダー、フレーカーミキサーグラインダーや、冷凍原料肉をカットするミクロダイサー、各種ミキサー、成形機、搬送用のリフター、バーチカルコンベアー、十割そばの製麺機「めんぞう」、生肉用の省力化装置など、既存の主力機種も一堂に展示・提案する。