低温食品卸最大手の日本アクセス(東京都、田中茂治社長)がビジネスの新たな柱と位置付けるロジスティクス事業の前3月期売上高は、ファミリーコーポレーションとの統合(昨年3月)効果もあり129.2%増1290億3500万円と倍増した。その結果、「日本一の食品物流3PL企業」(同社)に位置付けられた。同社は1日6000台の車両が走り、全国に486拠点ある。今年1月には「日本アクセスロジスティクス会」を設立した。
ロジスティクスを管掌する黒澤洵吉専務は「2015〜2016年には売上高2000億円、利益100億円の達成をめざす。」と定量目標をこのほど示し、「当社の各拠点が年間1億円ずつの物流業務を獲得する積み重ねとなる。前期はハム・ソー企業から年間20億円規模の物流事業を受託した」と説明した。
日本アクセスロジスティクス会の設立経緯や概要について、黒澤専務は「当社には従来から物流パートナー企業が沢山あった。一方、昨年3月合併したファミリーコーポレーションは物流専門会社であり、ここも下請け物流企業が複数あった。それも合わせた中、厳選した全国約80社を日本アクセスロジスティクス会の企業として選び、物流業務を100億円単位で委託する企業が数社あるうち、ギオンに会長企業となっていただいた。
これだけ大きな物流規模になると、食の安全・安心を担う以上は物流品質の向上、物流品質の均一化、コンプライアンスが求められる。日本アクセスロジスティクス会のメンバーになったことにプライドを持っていただき、きちんと仕事をしていただくのが主眼。定時総会を年1回開催しているほか、親睦会なども開いている」。