キヤノンマーケティングジャパンはキヤノン電子製のグリップ型ハンディターミナル「PRea(プレア)ST−300S」を6月26日発売した。
PRea ST−300S
主に倉庫、物流、製造業などで利用する2次元コード読取対応のグリップ型ハンディターミナル。ラウンド型デザインで手のひらに密着し持ちやすいグリップ型ボディーを採用した。使用頻度の高いキーを指が届きやすい位置に配置し、片手での操作性が向上している。また10キーをその他のキーと色分けしているので視認性が良い。
オートフォーカス機能を搭載した2次元モジュールを装備しているので、離れた位置からでも読み取れる。かすれや汚れなど難読コードの読取性能を強化し、ビニールパック越しのコードやスマートデバイスに表示したコード読取にも対応する。
従来機種に比べ約2倍の耐衝撃強度を持つ樹脂素材を採用し、落下に対する堅牢性を高めた。基板を外装ケースで挟むフローティング構造を採用し、外部からの衝撃を緩和している。開口部を減らすことでIP64準拠の防塵性・防水性を達成。埃の多い倉庫内や雨天時の屋外作業など、様々な使用環境で使用できる。
アクセスポイントが多い環境でのローミング時や、サスペンド状態からの再接続時でも、すぐに無線LANにつながる通信性能でローミング時は最速1秒を実現した。簡易サイトサーベイツールやキッティングファイル作成ツールを搭載しており、システム構築作業を支援する。
物量の多い入出荷、検品、棚卸、在庫管理業務では、持ちやすさや使いやすさが求められ、片手で操作できるグリップ型端末が主流になっている。
ST−300シリーズはこうしたニーズに応える機種で、ボディーデザインやキーの配置を改良したことで操作性が向上し、内部構造の強化により耐衝撃性と堅牢性を高めた。
また、2次元コードは1次元コードに比べて多くの情報量を持てるので、倉庫、物流、製造業のほか小売業・医療機関など幅広い業界に普及が進んでいる。
昨年3月に発売した1次元コード専用モデル「PRea ST−300L」に加え、今回2次元コードに対応する「PRea ST−300S」を発売することで、各種コード読取を行う業務への適用範囲を拡大した。
オープンプライス。年間1000台の販売をめざす。