ガス置換充てん、粉物の袋内酸素量を低減

 テクニカは食品や酸化しやすい化学品向けの粉体用ガス置換充てんシステムを開発した。粉体物を袋詰めする際に袋内の酸素量を低減し、包装後の酸化劣化を抑制する。このため消費期限を延長でき、脱酸素剤が不要になるなどのメリットを生む。

10月に開催された「東京パック」で初披露した

 充てん時にガス噴出と真空脱気を同時に行なうことで、粉体間の酸素を高効率でガス置換。袋内の酸素濃度は1%未満に抑えられるという。また充てん部が粉体上面に追従して上昇するため、飛散や発塵を大幅にカットできる。
 システムは、給袋式真空包装機(古川製作所製)とテクニカの真空脱気機能付きのオーガー式粉体充てん機「AF750」で構成。同充てん機はコンパクト設計と高い操作性を備えながら、駆動力や速度を必要とする作業に威力を発揮。精密に仕上げられたオーガーによる粉粒体の送りは、充てん量の高精度化だけでなく、粉塵の発生も抑制し、作業環境の改善と連動する包装機の機能最大化に貢献する。