関東経済産業局は国内クレジット制度普及啓発セミナーを関東地域で10月から順次開催する。
　国内クレジット制度は中小企業などが大企業などから資金や技術の提供を受け、共同でＣＯ2などの温室効果ガス排出削減に取り組み、その排出削減分を国内クレジットとして大企業などに売却できるシステム。中小企業だけなく、農林（森林バイオマス）、民生部門（業務その他、家庭）、運輸部門などの温室効果ガス排出削減も広く対象としている。食品工場でも導入を検討するケースが増えている。
　同制度を活用することで、中小企業などはＣＯ2排出削減に寄与するだけではなく、エネルギーコストの削減や設備装置を最適化できる。また、国内クレジット売却による売却益が得られたり、自社の環境配慮姿勢をＰＲできる。大企業は購入したクレジットを自社の自主行動計画の目標達成に活用できる。
　関東経済産業局は国内クレジット制度の普及促進のため、中小企業等を対象としたセミナーを栃木、埼玉、長野、東京、群馬、新潟、神奈川、千葉で開催する。セミナーでは、国内クレジット制度の概要と支援策、国内クレジット制度の先進的な取り組み事例などについて説明する。