ハンバーグの検査に特化、異物・焦げ・欠けを自動判別
安川電機の関連子会社で食品製造業向けに自動化ソリューション事業を展開する�螢▲ぅ�ューブデジタル（福岡県北九州市、竹原正治社長）は、目視検査工程の自動化で威力を発揮するＡＩ画像判定ソリューション「Y's-Eye（ワイズアイ）」と、ロボットによるＮＧ品の排除機構をセットにした検査自動化アプリケーションの提供を１日開始した。
ポイントは様々な食品に広く対応するのではなく、検査対象を特定の食品に絞り込むこと。第１弾はハンバーグパテに特化した「Y's-Eyeハンバーグ」。
検査対象をハンバーグパテに特化することで、あらかじめ想定される検査パターンの特定が可能になる。これによって設置から検査開始までリードタイムを短縮できるという。
システムアプリケーションのイメージ図
処理能力は１時間あたり２万個以上
システムはＡＩ画像検査と排除機構をセットにしたパッケージ構成。ＡＩ画像検査ではＮＧ品を�＾枴�、�⊂討�すぎ、��成形不良の３パターンで判別する。ルールベース（検査機）では一律に決められない判定基準もＡＩでモデル化するため、判断の安定（＝品質の向上）が期待できる。
排除機構に使う人協働ロボットは安川電機製の「ＨＣ10ＤＴＦＰ」を採用した。食品仕様で水洗いに対応している。処理能力は１時間あたり最大２万1600個（360個／分）で、ＮＧ品（排出）は１時間あたり最大600個を想定しているが、検査速度はロボットを産業用に変更するなどして柔軟に対応できるという。
こうしたＡＩ×ロボットの連携は検査工程の自動化を実現するだけでなく、検査結果データ（異物、焼きすぎ、成形不良）から不良品の傾向分析を行い、歩留まり改善、食品ロス削減につなげることもできる。
６月に都内で開催された「ＦＯＯＭＡ ＪＡＰＡＮ2022」では判別・排除のデモンストレーションを行い、来場者の注目を集めていた。
「ＦＯＯＭＡ ＪＡＰＡＮ2022」で実機を先行披露した