「TSSS2022」19日に開幕
水産ブルーオーシャン戦略を描く

 アジア最大級のサステナブル・シーフードイベント「東京サステナブルシーフード・サミット2022」(TSSS2022)が19日〜21日にオンラインで開催される。今年は「水産『ブルーオーシャン』戦略を描く」をテーマに掲げ、水産分野が向かうべき新しい領域「ブルーオーシャン」を切り拓く道筋を考える。主催はシーフードレガシー(花岡和佳男社長)と経営誌の日経ESG、共催はウォルトンファミリー財団、デビッド・アンド・ルシール・パッカード財団。

人権・生物多様性・気候変動から考える

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 TSSSでは国際機関や政府、企業、金融機関、NGOなどのさまざまな専門家とともに「人権」「生物多様性」「気候変動」の側面からサステナブル・シーフードについて考える。

 登壇者は国際連合事務総長海洋特使のピーター・トムソン大使や水産庁の神谷崇長官らほか、世界水産大手企業プラットフォームSeaBOSによる活動報告や、サステナビリティを追求する大手水産流通によるパネルディスカッションなどを予定している。

 19日〜21日それぞれ午前10時〜午後6時にセッションを行う。参加費は3日間通しで1人5500円(税込)。12月末までアーカイブを視聴できる。
 詳細と申し込み方法は公式サイト(https://sustainableseafoodnow.com/2022/)で確認できる。

〈花岡社長のコメント〉
環境持続性、社会的責任の追求における
フロントランナーに

主催者の花岡シーフードレ
ガシー社長

 もっと先の未来のために――。その言葉を実現させたくて2015年から年次開催しているのがTSSSだ。当時はサステナビリティの言葉すら日本の水産業界にほとんど浸透していなかったが、第8回目の開催となる今や、サステナビリティを謳わない企業を見つけることが難しいほどにムーブメントは加速。TSSSがシーフード・サステナビリティに特化したアジア最大級のフラッグシップ・イベントにまで成長したのはその現れである。

 今年のTSSSでは、近年のホットトピックであるIUU漁業(違法、無報告、無規制)、人権、生物多様性、気候変動にも焦点を当てる。今年も国内外の水産事業社、金融機関、アカデミア、シンクタンク、NGO、国際機関、各種プラットフォームなど多様なフロントランナーによる基調講演やパネルディスカッションを多数開催。また、水産庁、金融庁、外務省、環境省など複数の省庁や国会議員による政府講演数が史上最多であることも今年のTSSSの特徴だ。

 ぜひ皆様にご参加いただき、ムーブメントの最前線に触れていただくと共に、水産分野における環境持続性や社会的責任の追求がいよいよオールジャパン・マターとなってきたことをご体感いただきたい。