都市部に小型店舗を積極オープン、海外も強化

 モスフードサービスはモスバーガーを今期、新規に54店舗出店する。都市部、特にモスバーガー店舗が過去にあった立地への再出店を強化する方針。海外モスバーガー事業も強化する。10年後に海外1800店を目標に掲げる。

小型店舗(コンパクトモス)渋谷円山町店

 モスバーガーの小型店舗(コンパクトモス)、カフェタイプ店舗(モスカフェ)など立地に応じた異なるタイプの店を今期54店舗オープンする。このうち26店舗をコンパクトモスで出店する計画。この店舗は25坪未満が目安で、完全禁煙を標準とする。メニューは一部限定。
 海外は今年3月末現在で243店舗。これを平成31年度には1800店舗とし、海外モスの収益割合30%、売上高1000億円を目標に掲げる。国内モスは31年度目標2000店舗(前期末1364店)とする。
 海外モス店舗は3月末で台湾185店、シンガポール28店、香港15店、タイ6店、インドネシア4店、中国(アモイ)4店、オーストラリア1店。今年1〜12月の海外モス売上高計画は前年比8.9%増136億4100万円。
 前期に初進出したオーストラリア・オークランド州ブリスベンの店舗は集客力が強く、売上げは計画を大きく上回っているという。
 櫻田厚社長は「新しい国にも積極的に出店する」と海外事業にさらなる意気込みを示している。今期中には新規国1店舗を出店する計画。台湾には15店舗、アモイに6店舗を今期新規オープンするなど海外モス店の拡大を図り、来年3月末には計269店舗とする計画。