海外メーカーと技術提携、乳製品事業に参入

 カネカは乳製品事業に参入する。グループ会社のカネカ食品が北海道生乳100%「パン好きの牛乳」を首都圏、関西圏で4月から発売する。これに先立つ今年1月、乳製品の製造開発を目的にベルギーのPur Natur Invest BVBAと技術提携しており、「パン好きの牛乳」にPur Natur社の独自製法を導入した。「コクがあるのに後味すっきり」(カネカ食品)に仕上げたという。
 業務用バターを5月から発売する。ヨーグルトやサプリメント素材を組み合わせた機能性食品も順次商品化し、全アイテムの全国展開を図る。そのため北海道内に本格的な製造工場を建設することも検討しており、5年後までに乳製品事業で売上高200億円をめざす。
 Pur Natur社は8つのグループ会社を持ち、有機乳製品を欧州で展開しており、市場からの評価は高い。カネカ食品はPur Natur社が契約するベルギー酪農家グループや国内の研究機関などと連携し「日本の有機乳製品市場の拡大に取り組む」としている。

新製品の「パン好きの牛乳」