食品残さバイオガス発電を中国で展開

 JFEエンジニアリングは中国でレストラン厨芥処理事業を展開する青海潔神環境能源有限公司と、メタン発酵設備やガス発電設備の供給に関し業務提携した。同社が中国で食品残さを燃料としたバイオガス発電システムを売り込むのはこれが初めて。
 レストラン厨芥の収集・運搬からバイオガス製造までを手掛ける青海潔神が同社のシステム・機器を導入することで、日量200tのレストラン厨芥から900kWを発電して売電することができるという。
 中国では一般廃棄物、産業廃棄物、下水汚泥、レストラン厨芥のほとんどを埋立て処分しているため、最終処分場のひっ迫や周辺環境の汚染が深刻な問題となっており、廃棄物の適正処理による減容化、再資源化のニーズが高まっている。特にレストラン厨芥の処理は収集・運搬から無害化・再資源化までを一貫して行なう事業権を市が民間企業に付与し、インフラ整備を加速させる動きがある。
 当面は年間2〜3件の受注をめざし、将来的には事業参画も視野に入れ、年間事業費2000億円規模といわれる中国のレストラン厨芥の再資源化市場へ積極的に営業展開する。