小杉直輝氏監修による「食品工場改善」
伊藤忠フレッシュの改善事例 −22− 0.13秒短縮とは？
伊藤忠フレッシュ�蝓＼賁魁淵札鵐拭七弍腸�善担当） 西川孝雄氏
１つの動作を0.13秒短縮するとは具体的にはどういう事だろうか。
動作の違いに気がついたのは、同じ作業でも遅い人と早い人がいることに着目した時だった。
下の写真のように、バットの中のネギトロを袋に詰める時、早い人は斜めに置いたバットの下から取る。屋台は同じ構造なのだが、遅い人は上から取る。初めてこの作業をする人はほとんどが上から取っていた。
我々は小杉先生の本を読みかえし、モダブツ法を勉強した。
モダプツ法で0.13秒短縮するということは、前腕を動かす仕事を掌だけ動かす仕事に変えること、判りやすく言うと10ｃｍ距離を短縮する事である。距離を10ｃｍ縮めるだけなら簡単に出来そうである。
その前に現状の作業距離を計測して見た。すると、他にも上腕を動かしている作業が意外に多いことに気がついた。
プレート袋詰め作業を計測してみた
プレート袋詰め作業でも、なんと肩を動かす距離が多い事か！
静岡センターで一番変わったラインがこの状態なのだから、改善には終わりがない。新たに問題点を見つけ、それを改善していく「誰・いつ・新聞」は宝の山である。