缶詰十大ニュース、「備蓄需要」など
今年の缶詰業界十大ニュースは東日本大震災に伴う缶詰需要の高まりなどが選ばれた。缶詰記者会（水産タイムズ社など加盟15社）が６日、会員の投票で選定した。
�‥貽�本大震災で缶びん詰・レトルト食品の備蓄需要高まる ※製缶工場被災で供給に支障も
��東日本大震災（津波）で東北地区の有力缶詰工場に甚大被害 ※有力ブランドの供給体制を直撃
�２討寮疆邸Ε┘劃翰�として缶びん詰・レトルト食品の利用高まる ※温めずに食べられるレトルトカレーも登場
�ぅ�ツオ・マグロのバンコク（タイ）相場、未曾有の高騰 ※製品値上げの07〜08年レベル突き抜ける
�ナ‥臑莪豸業�事故で風評被害広まる ※生産体制見直しの動きも
�Ε織い梁估�ツナ加工品輸出、大幅増（１〜９月累計２割アップ） ※海外品への依存度一段と高まる
�Д譽肇襯反�品生産量、10年は0.4％増の32.7万ｔ ※３年連続過去最高を更新
��日本缶詰協会、公益社団法人に認定 ※来年４月１日付で施行（登記）
��ユニバーサルデザインフード引き続き拡大 ※10年度生産高14.8％増の83億円
��日本缶詰協会の新企画「親子知って備える！防災フェア」盛況 ※新企画「缶詰レシピコンテスト」試食審査も好評
（次点）スチール缶リサイクル率過去最高更新、10年度は89.4％達成 ※リデュース率１缶当たり4.06％（1.45ｇ／缶）実現
日本缶詰協会・五十嵐会長年末会見
「自然災害と缶詰価値再認識の年」
五十嵐会長
日本缶詰協会の五十嵐勇二会長（マルハニチロホールディングス会長）は６日、都内で年末会見を行い、缶詰業界をめぐる今年の動向や来年の抱負について�ー�然災害��缶・びん詰、レトルト食品への再評価�６┣颪慮�益社団法人化――を３点挙げた。
「今年は東日本大震災とそれに伴う津波や原発事故、大型台風による集中豪雨など、「自然災害」による被害が顕著だったが、その一方で缶詰、びん詰、レトルト食品の機能性、簡便性が見直された年でもあった。震災で主要製缶メーカーの工場が被災した上、原料事情も重なって生産ができなくなり、一時は需給が逆転、在庫が全くなくなった。マルハニチロ本社のアンテナショップでも１カ月ばかり棚から缶詰が消えた。このような事態が初めてだった。会員各社にとっても震災特需で採算の取れた上期だったと思う」。
「日本缶詰協会は現在の社団法人（特例民法法人）から来年４月１日付で『公益社団法人』への移行が決まった。事業内容が消費者の利益に貢献することが認められた結果であり、今後も公益社団法人としての自覚と責任をもって普及啓発、調査・情報伝達、人材育成・相談、研究開発の公益４分野事業と、会員間の相互扶助を目的とした部会活動などの共益事業を総合的に推進する」。