腎臓病患者の食事管理ソフトを開発、治療食も提供

 トップボン(東京都渋谷区道玄坂)は腎臓病患者の食事管理ソフト「かん腎かなめ」を発売した。同社関連の有限会社トップウェイが開発した。両社が入居する自社ビルには治療食を提供する「食事処・美食奄」がある。ここで積み上げたノウハウも活用し、食事管理ソフト「かん腎かなめ」の実用性を高めた。

美食庵の様子

 腎臓病患者は食事療法が避けられず、日々の食事で栄養価計算が欠かせない。しかし素人には負担が大きいため、トップボンは栄養価計算の負担を軽減する食事管理ソフト「かん腎かなめ」を発売した。税込1万4800円。関連会社トップウェイのヘルスサポート部の管理栄養士・食品保健指導士、里山寿実枝氏が監修した実用的なソフト。画面の指示に従った入力作業のみで、栄養価計算の負担が大幅に軽減できる。
 里山氏は病院栄養士を長年務めた後、トップウェイが昨年から営む栄養相談所を兼ねた「食事処・美食奄(びしょくえん)」で、治療食を提供する職務に就いた。要望に添った治療食を里山氏が考案し、自ら調理して提供する。また、栄養相談、調理指導も行なっている。健康志向の外食ユーザーには健康食のランチ、ディナーメニューを提供している。全て予約制。
 里山氏は鹿児島・奄美の出身。「パパイヤの甘酢漬け」など、奄美伝統の健康料理も治療食や健康食のメニューに加え工夫している。

美食庵のレシピ