ファミリーマートは今年6月からレジ横スペースで展開中の惣菜売場「ファミ横商店街」を冷蔵オープンケース売場に拡大し、「お母さん食堂」シリーズとして全店舗で9月26日から本格展開している。
売場のイメージ
「調理の手間を省きたい」、「必要な分だけ欲しい」などの要望を受け、従来展開していた「ファミデリカ」のノウハウを活かしつつ、利用者の多様なニーズに応えられるラインナップを取り揃えた。
夕食のおかずにそのまま出せる、即食需要に対応した食べ切りサイズのトップシール商品約20種類をはじめ、翌日の弁当のおかずや、週末の献立のために買い置きができるスタンドパック商品約20種類など、様々なシーンに沿った豊富な品揃え。これまで湯煎のみに対応していたビーフシチューやハンバーグの商品は、電子レンジ加熱にも対応できる仕様に変更することで、より時短・簡便性を向上した。
中食市場は9兆円を超えるマーケットがあり、その中でも一般惣菜は約3兆円を占める規模になっている。同社では、少子高齢化や女性の社会進出、共働き世帯の増加、単身世帯の増加など環境の変化を背景に、惣菜市場への高まるニーズを受け、レジ横のカウンターで販売するファストフーズ惣菜を「ファミ横商店街」と命名し、あらゆる年代が気軽に利用でき、活気のある雰囲気をもった「街の商店街」をイメージした訴求を行ってきた。
同社では「売場全体をえんじ色の販促物と商品パッケージに統一することで、母親の温かさを演出した。今後は冷凍惣菜へも『お母さん食堂』を拡大し、より統一感を持った売場作りを展開していきたい」としている。