送風と省エネ向上の換気機器

 三菱電機は熱交換換気により空調負荷を低減し、ビルや工場などの省エネに貢献する全熱交換形換気機器「業務用ロスナイ<天井埋込形>」をフルモデルチェンジし、新商品30機種を7月1日に発売する。

業務用ロスナイ<天井埋込形>

 業界トップクラスの機外静圧で、長く曲がりが多いダクト配管にも対応でき、施設のリニューアル改修などでも設計自由度が拡大する。機外静圧をアップしながらも、本体構造の見直しにより騒音値は従来品と同等にした。
 全熱交換換気と普通換気の自動切換機能に湿度を検知する機能を追加し、省エネ効果を向上させた。別売リモコンと組み合わせるとナイトパージ(夜間外気冷房)機能が使用でき、ユーザーのニーズに合わせて、条件を細かく設定できる。
 モーター軸受けには耐久性の高いグリースを採用、モーターの周囲温度を中間期26℃、冬季32℃、夏季40℃と想定した場合、24時間換気しても約10年の寿命があるという。
 「換気の際に屋外に放出される居室内の暖かさや涼しさを“熱交換”で回収するロスナイの省エネ効果に需要が拡大している」(同社)という。しかし、「1980年代後半〜90年代に竣工したビルや工場などの多くがリニューアルの時期を迎えているが、換気機器のリニューアルの際、ダクトを長くしたり曲げたりすると、風量が低下してしまうことが課題だった。機器の使用環境に応じて省エネ機能を詳細に設定したいというユーザーの要望に応えるため開発した」と説明している。