九九プラス、チルド弁当を発売

 九九プラスは、10℃以下で温度管理するチルド弁当「チンしてうまか丼」6品を4日から、生鮮コンビニ「ローソンストア100」と「SHOP99」約1000店舗で販売する。三菱商事グループの三菱商事フードテックと共同開発した炊飯改良剤を使い、チルド温度帯でのご飯の劣化(硬化)を極力抑えた。20℃前後で温度管理する通常の弁当と比べて食品添加物の使用量を半分に抑え、味の向上を図った。

「チンしてうまか丼」は食べ応え十分

 常温弁当の賞味期限が製造から42時間に対し、チルド弁当は66時間に伸ばすことができるため、廃棄量も三割削減できると見込んでいる。
 天玉丼、豚焼肉丼、かつ丼、つゆだく丼、親子丼、カレー丼の6品は、いずれも320円。ボリュームを重視する客層を意識してやや濃い目の味付けにした。今後、週1品のペースで新商品を投入する。
 ローソンストア100とSHOP99の中食の売上高構成比は、2007年2月のローソンとの提携、その後の子会社化で中食のノウハウを取り入れたことで2年前の6%に対し、直近では10%にまで高まった。
 ローソンの執行役員で九九プラスの上席執行役員商品統括室の前田淳室長は「CVS業界の弁当は苦戦しているが、九九プラスの弁当は二ケタ増と破竹の勢いで伸びている。売上高構成比を12%に引き上げるのが理想だが、店舗全体の売上げも伸びているので難しいかもしれない」と語っている。店内調理を推進しているレギュラータイプのローソンには現時点で導入予定はないという。