日本冷凍食品検査協会
現場でつくりこむ「食の安全・安心」 実践のポイント −６−
第２章 現場力を高める従業員の教育
３ 効果のあがる「考えさせる教育・訓練」とは
教育・訓練はややもすると教育する側の押し付けとなる傾向があります。そのため何度となく同じことを教育してもその効果がなかなか出ないという悩みがあります。
「考えさせる教育･訓練」とは各職場でのミーティング時に簡単なツールを使って行なう方法で、次の方法で行ないます。（図６）
具体的には、各職場における重要な管理の場面（ＨＡＣＣＰでのＣＣＰ管理などで、たとえば温度のモニタリングなど）を写真にとってＡ４サイズ程度のパウチにします。これがツールとなるわけですが、ミーティング時に従業員の皆さんにその写真カードを見せながら、写真に表現されている問題点や担当者が注意すべき事項について意見を出させます。
例えば、「温度計の刺し方が悪い」とか「測定は常に一定の場所で測る必要がある」などの意見を皆さんにそれぞれ出させます。上司から「このようなことをすると、こんな問題が生じますよ」と一方的に教えられるのと異なり、考えることにより認識を深めることができます。人から言われたことは忘れやすくても、自ら考えたことはなかなか忘れないということを利用した訓練方法です。
＜当協会が開催する８月、９月のセミナーのご案内＞
注）オープンセミナーには、次の６つのコースがあります。(仙台は、10月以降に開催します)
☆品質管理基礎コース
★ＨＡＣＣＰによる衛生管理コース
△異物対策コース
■キーパーソン育成コース（2.5日×２回コース）…10月より開催
○表示基礎コース
◎表示実践コース（1.5日×2回コース）
詳しくは、こちら
（財）日本冷凍食品検査協会 企画開発事業部
担当：菊井、井上、山口、高橋
ＴＥＬ：03-3438-1895 ＦＡＸ：03-3438-2747 ＵＲＬ：http://www.jffic.or.jp