製パン工業会、ユーザーの人手不足対策に対処

      主催者挨拶をする増田理事長

 日本製パン製菓機械工業会は賀詞交歓会を都内で9日開催した。
 増田文治理事長(マスダック社長)は「ユーザー業界でも人手不足感が徐々に高まっているが、働き方改革を実現するのは大変難しい。私たち機械メーカーは生産現場で省人化につながる機械、ユーザーフレンドリーな機械を開発し、ユーザー業界の生産性向上と働き方改革の実現に貢献したい」と挨拶した。
 4月にシンガポールで開催されるFHA2018(Food & Hotel Asia)への共同出展事業については「参加企業が毎回増加し、今回24社が参加する。アジアでは中間層や富裕層の増加により、消費が急激に拡大している。日本の高性能な機械、繊細で高い技術力に基づいたパンづくりやお菓子づくりを大いにアピールし、業界の発展に繋げていきたい」と語った。
 来年の「2019モバックショウ」についても「今年開催準備に着手する。実行委員には若手を多く起用。フレッシュな感性で企画し、期待に応えるべく準備する。お力添えを」と呼びかけた。
 来賓挨拶した経済産業省製造産業局産業機械課の工藤勉課長補佐は、ものづくり企業を強力にバックアップしていくとして次のように語った。「人手不足対応のためのロボットの導入、バックヤードの効率化を図るためのIT化、事業承継に取り組む企業、今後10年、20年を見据えて企業間連携、企業統合などに取り組む企業に対しては各種政策ツールを用意している。これを活用して国内外の需要を取り込み、勝機を得ていただきたい」。
 ユーザー業界を代表して、日本パン工業会の飯島延浩会長(山崎製パン社長)、全国菓子工業組合連合会の齊藤俊明理事長(さいとう製菓会長)が挨拶した。日本洋菓子協会連合会の石黒莞治専務理事が乾杯の発声を行った。