カネカグループの太陽油脂は独自の油脂成型技術により、生地中で薄膜状に分散するパイ用シート油脂を開発した。サクサクした食感のパイに焼き上げることができる。
パイ生地を製造する場合はこれまで、板状のマーガリンを生地の間に重ね、伸展・折り重ねを繰り返すか、小片状のマーガリンを生地中に分散させて作成していた。
開発した油脂「チップシートNP」はミキサーに投入し、撹拌すると油脂が容易に薄膜状に分散。これに粉を混合させると、生地と油脂が適度に混ざり合い、微細な薄膜層状構造が形成されるという新製法。「従来の方法に比べ、焼成後のパイのボリューム感が安定的に高く、サクサク感を向上させることができる。また、伸展・折り重ねの工程を簡素化することができ、コストダウンにも貢献する」(同社)としている。
先日開催の「カネカフードフェスタ」で初披露、
来場者には従来品と食べ比べてもらった
パイ用シート油脂「チップシートNP」