泉井鐵工所(高知県室戸市)は高知工科大学、日新興業らと共同で開発した、塩分濃度1%の塩水から−1℃のスラリーアイス(シャーベット状の氷)を製造する装置を、生鮮魚介類の鮮度保持に提案している。「魚介類を凍結することなく、最適な温度で輸送することができる」(同社)とアピールしている。
スラリーアイスは冷却速度が速い半面、生鮮魚介類を凍結してしまうのが課題だったが、塩分濃度1%、−1℃をキープすることで、凍結することなく、鮮度を維持できるのが特徴。
装置は製氷タンクと製氷ユニットで構成する。
同装置は経済産業省の地域新生コンソーシアム研究開発事業の助成金を活用して開発し、7年前に発売した。水揚げ後の粗熱取りや輸送時の保冷以外に、冷凍魚の解凍用に同装置を使っているスーパーもあるという。
スラリーアイスの製造装置