不揃いのさつまいもが主役、「冷凍焼き芋」を商品化

小売店用のスティックタイプ(50g)

 特殊冷凍技術を使った冷凍加工のソリューション事業を展開するデイブレイク(東京都港区、木下昌之社長)は、高品質の冷凍食材を業務用に販売する「アートロックフード」のブランドから新たに不揃いのさつまいもを使用した「国産さつまいも100%使用 ひとくち冷凍焼き芋」を飲食店、小売店向けに1日発売した。

 味はおいしいのに形がゆがんでいたり、不揃いだったりするために流通できないさつまいもを特殊冷凍技術で急速凍結し、焼き立ての香ばしさや甘みを閉じ込めてキープした。凍ったままアイス感覚で楽しめるほか、温めるとホクホクとした焼き立ての味わいを再現できる。

 国内のさつまいもは昨今の大雨や台風などの影響でカビによる感染病「基腐病(もとぐされびょう)」が相次いで発生し、大きな問題になっている。被害は2020年以降、全国に拡大し、国内の収穫量は減り続けている。

 デイブレイクはこうした危機的状況を受けてさつまいも不足を冷凍技術で支援しようと、冷凍焼き芋の商品開発に踏み切った。今回は茨城県産を原料に使った。小売店向けのスティックタイプは50g。飲食店用の大容量タイプは500g。賞味期限は1年間。価格やロットの問い合わせは同社まで。

    飲食店用の大容量タイプ(500g)