日本水産の冷凍食品「自然解凍でおいしい！」シリーズが「第９回エコプロダクツ大賞でエコプロダクツ大賞推進協議会特別賞（節電優秀賞）を受賞した。

　このシリーズは冷凍庫から取り出した後に電子レンジなどの再加熱が不要という画期的な冷凍食品。徹底した衛生管理のもとに実現し、自然解凍の冷凍食品としては1999年春にニッスイが日本で初めて発売した。
　この商品コンセプトが市場に与えたインパクトは大きく、新たな市場の開拓につながった。冷凍食品の調理方法として一般的である電子レンジを使用しないため、節電や省エネルギーにつながることが評価された。再加熱が不要なため、素材本来の食感や風味を保っているのも特長。
　表彰式は13日に「エコプロダクツ2012」（東京ビッグサイト）の会場内で行なわれる。ニッスイでは「今回の受賞を励みに、引き続き環境負荷軽減に取り組む」としている。
　「エコプロダクツ大賞」は環境負荷の低減に配慮したすぐれた製品・サービスの開発・普及を図ることを目的に2004年に創設。今回受賞した推進協議会特別賞（節電優秀賞）は、昨年３月の東日本大震災で電力需要がひっ迫したことを踏まえ、応募案件の中から特に節電への寄与が大きい製品・サービスに対して授与されるもの。昨年度新設された。
　同大賞の主催はエコプロダクツ大賞推進協議会、後援は財務省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省。