味の素、グリコ、ハウスが包装材料を共同仕入れ

 味の素と江崎グリコ、ハウス食品の3社は個別に調達していた包装材料「コートボール」を4月以降、海外の製紙会社から共同で導入する。調達ルートを拡大し、包装材料の安定調達をめざす。
 コートボールは白板紙の一種で、片面が白く、もう片方の面がねずみ色をしている板紙。日本では主に白層にパルプ・上質系古紙、中層に新聞古紙・雑誌古紙を使用している。食品では製品パッケージなどの個装や個装を入れる中箱などに使われる。
 3社の調達は国内が中心だが、安定的な調達体制を構築するには海外の製紙会社からの導入が必要と判断した。調達ルートの拡大と併せて、国内の包装材料加工会社と連携し、日本で使われている包装材料とは規格・仕様が異なるグローバルスペックの包装材料を国内に普及させる契機にしたい考え。
 12年度から、個装箱を入れる中箱に使用しているコートボールを韓国の製紙会社から3社共同で導入する。13年度までに個装箱にも拡大し、将来的にはコートボールの海外調達比率を30%にする方針。