寺岡精工、計量器内蔵ピッキングカート提案

　寺岡精工は無線ＬＡＮ通信機能付き計量器内蔵ピッキングカート「ＡＩピッキングカート」を国際物流総合展で発表した。大手物流センターでの採用が決まっているという。

　ＡＩピッキングカートは計量器付きのため、正確さと効率化を同時に実現。同社東京第一支店ロジスティックスチームの山本元貴氏は「計量器メーカーの強みをＡＩピッキングカートで発揮している」と説明する。
　計量器をピッキングカートに内蔵することで、ピッキングと同時に数量検品ができる。従来はピッキング作業と検品作業を分けて行なっていたが、同時に処理することで作業時間の大幅な短縮が可能となる。コンテナの下４カ所に設置してある計量器は、最大30kgまで２ｇの感度で計測できる。コンテナは自重45ｋｇで、女性でも楽に操作が可能。
　また同社が独自開発した論理により、複数のピッキング作業データ抽出時にピッキングデータのヒット率（重複率）を上げると同時に最短ルートを指示できる。ピッキングデータが最大４オーダー重複するが、計量器のリアルタイム計量処理により、スケール１からの順番に商品投入をせずに、ランダムに投入し処理できる。

　計量器内蔵のほか、商品照合スキャナ、操作モニタ、サイドモニタ、コンパクトプリンタを装備している。カートのサイズはミニタイプ、マルチタイプの２種類ある。