ＡＩ活用の大型ハイブリッド冷凍車が登場
「日野プロフィア ハイブリッド」
日野自動車はＡＩを活用した世界初のハイブリッドシステムを搭載し、低燃費を実現した大型トラック「日野プロフィア ハイブリッド」を６月18日発売する。さらに冷凍機メーカーと協力し、このハイブリッドシステムの電力を冷凍機の電源に活用した電動冷凍車「日野プロフィア COOL Hybrid」も発売する。
大型トラックは燃料消費量が多く、その削減は大きな課題だが、高速道路での定速走行が中心で発進・停止の頻度が少ないことから、ハイブリッドには不向きとされていた。
日野は大型トラックの運動エネルギーが下り坂で非常に大きいことに着目。標高・勾配・位置情報などをもとにルート上の勾配を先読みし、ＡＩが走行負荷を予測してハイブリッド制御を行う新システムを開発した。
「ロケーターＥＣＵ」と呼ばれる電子制御コンピュータに内蔵した標高・勾配・位置情報から走行ルートの100�卆茲泙埜�配を読み取る。これをもとにＡＩが走行負荷に応じた大枠のシナリオを作成し、10�劼瓦箸吠篝気靴討い�ことで消費電力の最小化と燃費の最大化を両立する。高低差による運動エネルギーは効率的に回収して、新たに開発した大容量バッテリーに蓄えることで、定速走行時はモーター走行し、燃費向上を実現する。
冷凍性能と環境性能を両立した大型冷凍車
電動冷凍車「日野プロフィア COOL Hybrid」は2014年から発売しているが、現行モデルは小型トラック用のハイブリッドシステムで回収、発電した電力を冷凍機用電動コンプレッサーの駆動のみに使用している。
今回の新型モデルは大型トラック用に新開発したハイブリッドシステムを採用。従来よりもバッテリー容量やモーター出力を大きくした。ハイブリッドシステムで回収、発電した電力を大容量バッテリーに蓄え、冷凍機用電動コンプレッサーの駆動にも使用する。アイドリング時や定速走行時でも安定した冷凍性能を発揮する。
従来よりもバッテリー容量やモーター出力を大きくしたことで、�．┘鵐献鹹篁澹紊睥篥犁，謀杜呂魘ゝ襪任�るため庫内温度を約２時間確保することが可能になったほか、 �⇔箋冉塾呂�向上し、予冷時間を約90分短縮できた。
「日野プロフィア ハイブリッド」はエコカー減税の対象。また、環境省「2019年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金（電動化対応トラック・バス導入加速事業）」の補助金の対象にもなる予定。
ハイブリッドシステムの作動イメージ