大量調理で発生する食品廃棄の撲滅に挑戦
製品の余剰分などを使って即日作ったエコメニュー、「ハ
ンバーグ軍団の法蓮草の森に マヨい込んだタラモサラダ」
冷凍の健康食宅配サービス事業を全国展開するファンデリー（東京都北区、阿部公祐社長）は若者向け冷凍食品のネット通販ブランド「旬をすぐに」で、新たな食品ロス削減の取り組みを始めた。自社の食品工場で発生する余剰分の料理や、生産数量が足りず販売に至らなかった料理を使って即日メニュー開発し販売する。
第１弾として「ハンバーグ軍団の法蓮草（ほうれんそう）の森に マヨい込んだタラモサラダ」を12月23日発売した。25日に発売する新商品の製造過程で発生した過不足分をベースに即興で開発した。
神奈川県横須賀市の和牛ブランド「横須賀ビーフ」と豚肉卸売問屋が厳選した豚肉の合挽肉に大葉を入れた和風ハンバーグ。ほうれん草をたっぷり敷き詰め、オーブンで焼いたタラモサラダを添えた。税込み398円。
「旬をすぐに」で使う国産食材はファンデリーが立ち上げた農水産物の全国生産者ネットワーク「旬すぐ共栄会」から仕入れている。収穫量が増えて廃棄せざるを得ない食材を入札方式で安く調達する地球環境にやさいしいモデル。生産者は丹精込めて生産した食材を廃棄しなくてすみ、ファンデリーは旬のおいしい食材を好条件で仕入れることができる。
ファンデリーは埼玉県本庄市内の自社工場で、入札から開発、製造、検査、保管、出荷までを一気通貫で行っている。これに加えてメニュー開発は一般的な流れと反対に、仕入れる食材に応じて次々行う。このためメニュー開発から製造まで即日対応できるのが強み。食品工場の廃棄量は１日数百�圓砲覆襪海箸眈�なくない。今回は食品ロス削減を一歩進める取り組みとして、大量調理で発生する食品廃棄の撲滅に挑戦する。