国内初、量産型の小型商用EVトラックを500台導入

 ヤマト運輸日野自動車が開発した超低床・ウォークスルーの国産小型商用BEVトラック「日野デュトロZ EV」を8月10日から順次導入すると発表した。首都圏を中心に500台を予定している。量産型の国産小型商用BEV(バッテリー式電気自動車)トラックの導入は国内初という。

 日野自動車と2021年11月から「日野デュトロZ EV」を使った集配業務の実証実験を行い、温室効果ガス排出削減の効果や集配業務で効率性・実用性を確認した。

 今回の導入に先立ってヤマト運輸は、日野自動車とトヨタ自動車、いすゞ自動車が設立したCJPT社(東京都文京区)と共同でカートリッジ式バッテリーの規格化、実用化の検討を開始することを発表した。カートリッジ式は固定式に比べて、導入コスト低減やドライバーの充電負担軽減、物流ダウンタイム(車両や荷物が止まる時間)削減、電力需要の平準化が期待できる。

 ヤマト運輸はカーボンニュートラルに向けた施策の一環として、2030年までにEV2000台の導入目標を掲げており、いよいよEVの普及に本格的に取り組む。

           首都圏に500台導入する「日野デュトロZ EV」