工場賃借などで地元産を前面に 農協と業務提携

 ケンコーマヨネーズ福岡県八女農業協同組合(以下、「JAふくおか八女」)と業務提携すると30日決めた。JAふくおか八女ブランド製品の製造受託や、管理する工場を賃借して惣菜・米飯などを製造する。安定的で持続的な農産物の確保と「地産地消」を推進する。
 双方が販売可能な商品・農産物を相互に提案し、開発した商品の販売を協力する。JAふくおか八女が供給する安定した八女産農産物を使ってサラダや惣菜を販売。その際、農産物の付加価値、知名度、ブランド力の向上も企画する。JAふくおか八女が管理する工場を賃借して製造するなど密接な業務提携を推進する。
 品質管理体制の一層の充実が求められるため「生産者の顔が見える農産物」の安定的な確保の必要性を痛感していたという。また、農業人口の減少、農業従事者の高齢化など農業沈滞化が指摘されるため、地域に根付いた生産者と協力体制を築くことは双方にとって有益であり、地産地消を推進する観点からも今後の積極的な姿勢を示している。
 JAふくおか八女は出資金38億6939円、組合員数2万5882名、売上高257億円(07年度事業報告書)。