北海道の天候不順で国産小麦粉の配合率変更

 敷島製パンは食パンシェアNo.1ブランドの「超熟」シリーズ全アイテムを1月27日配合変更した。
 「超熟」シリーズは品質向上と食料自給率向上を目的に2015年1月から国産小麦「ゆめちから」を配合した。これ以外にも「ゆめちから入り塩バターパン」など、国産小麦を使用した商品をラインナップし、利用者の支持を得ている。
 しかし「ゆめちから」の主要生産地である北海道では、昨年夏の記録的な日照不足と連続した大型台風の影響で農作物に大きな被害が出ている。国産小麦の収穫量は前年度の約70%、「ゆめちから」は約60%に陥り、同社が今年度使用する国産小麦も十分に確保できなくなった。
 そこで、「超熟」シリーズに使用している「ゆめちから」を減量し、品質を保持した配合変更を実施する。
 「ゆめちから入り塩バターパン」をはじめとする国産小麦使用商品につては、現行の配合を維持し、今後も食料自給率向上の取り組みを継続する。
 小麦粉中の「ゆめちから」の配合比率は、「超熟」、「超熟山型」、「超熟イングリッシュマフィン」が3%、「超熟ライ麦入り」、「超熟ロール」、「超熟ロールレーズン」が2%。
 「十勝つぶあんパン」をはじめとした主力菓子パンにも「ゆめちから」を使用しているが、配合を見直すと1%以下になるため「ゆめちから」マークでのPRは実施しない。