畜肉と自社配送が強み、年内に新センター
プレコフーズ 代表取締役 �眷� 幸夫氏
業務用食品卸のプレコフーズは畜肉に強い品揃えと、注文1000円から配送を請け負う小回りの利く自社配送を武器に急成長を遂げている。年内には５拠点目の配送センターを都内に立ち上げ、業容拡大に対応する。
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――主要顧客について。
�眷函ー鹽垠�の中小規模飲食店で、顧客数は約１万3000軒です。前３月期売上高は約22％増76億3800万円で、業務用食品卸事業が約73億円を占めます。この他、大田市場に買参権を持ち手掛ける野菜事業で約２億円、飲食店に特化したサニタリーサービス提供のサニタリー事業で約１億円の売上げがあります。
――近い将来の定量目標は。
�眷函ゞ般獲竸�品卸事業で３年後の年商100億円が目標です。年間2000軒の顧客純増を成し遂げています。これに伴い配送体制も強化し、今秋には新センターを立ち上げ、計５カ所の配送体制を築き上げます。現在の顧客数は東京都内に１万軒、千葉と埼玉、神奈川で3000軒の合計１万3000軒。その大半が飲食店ですが、近年は病院や福祉施設、学校などにも食材を納めています。
――鶏肉専門店が前身。
�眷函，修里燭瓠⊆茲螳靴�食材の中で、鶏肉が一番強いといえます。畜肉は豚肉、牛肉、その他肉類と食品全般を取り扱っています。商品構成比は肉類８割、米や乾物、冷凍野菜、冷凍水産品、缶詰、酒類で２割。鮮魚の販売も手掛け始めます。オリジナル商品で、とんかつ、チキンカツ、コロッケなども品揃えしています。
――食材別売上高は。
�眷函〃榮�が構成比35％と最も大きくなっています。数量ベースでも鶏肉が構成比39％で一番大きな比率を占めます。ちなみに、オリジナルブランド銘柄肉として、鶏肉は鳥取産「匠の大山鶏（たくみのだいせんどり）」、千葉・茨城産「総州古白鶏（そうしゅうこはくどり）」、豚肉は「総州三元豚 白王（はくおう）」を取り扱っています。
――食肉加工場を併設した３温度帯保管対応の貴社配送センターが都内に４カ所ある。
�眷函’杼�センターは東京中央配送センター（大田区北千束）、東東京配送センター（江東区亀戸）、西東京配送センター（世田谷区北烏山）、南東京配送センター（大田区千鳥）があります。また、新たに北東京配送センター（板橋区東山町）を今年10月９日に開設します。なお、当社が所有する低温配送専用車両は120台で、都内や八王子、千葉、埼玉、大船（神奈川）など各方面のエンドユーザーまで食材全般を、安全を保持し届けています。
――商品の配送は。
�眷函‐ι覆鬘粥邂焚爾任�届けしています。ドライバーは正社員で約100名、車両１台あたりの月商は約500万円です。１ルートで毎日60軒前後の顧客に食材を納品していおり、全センターでおよそ120ルート。さらに顧客拡大の余地がある、と考えています。なお、当社の食肉加工場はＩＳＯ9001認証を取得し、ＨＡＣＣＰにも対応した施設です。ここに、血抜きし羽根を抜いた“と体”が早朝入荷され、午前中に解体処理します。これを遅くとも翌日までに顧客に自社配送しています。
――沿革について。
�眷函〜或箸老榮�専門店の「鳥利商店」です。父である�眷藩�夫が東京・大井町で昭和30年に創業し、家族経営が長年続きました。昭和60年に私が入社し、父のもとで11年間働いた後、平成６年から現職です。入社当時の年商は約１億円、従業員数６名と小規模でした。
――代表取締役に就いて着手したことは。
�眷函ー禺圓砲盍遒鵑覇�社してもらえるよう改革を図りました。自社の特徴を打ち出し、理念を構築。簡潔に表現するＣＩに着手し、社名を�螢廛譽灰奸璽困鵬�めました。プレコ（ＰＲＥＣＯ）のＰＲＥはPresidents（社長の複数形）、ＣＯはCooperation（共同作業）を意味し、複数事業を統括する企業イメージを表しています。プレコフーズの成長に伴い、今年から事業統括会社として「プレコホールディングス」の稼働を開始しました。会社ロゴマークは、幹から枝葉が生える絵柄ですが、これは複数事業が本体から派生するイメージを表しています。現在の従業員数は正社員360名、パート60名。かつての家族経営と一変しました。
（たかなみ・ゆきお）昭和58年入社、平成６年11月から現職。東京都出身。米カリフォルニア州ブルックス大卒。昭和33年４月生まれ、54歳。ゴルフのハンディ７。