弁当工場を増強、機内食参入も準備

 事業所給食・弁当の製造販売会社(株)和楽(川崎市、高橋文雄社長)は受注拡大に伴い、生産能力1日3万食の本社工場を新設した。旧工場(4棟)の一部は売却せずに残し、機内食受託が可能な水準まで改良した。羽田空港に近い立地条件も奏功し、大手航空会社系ケータリング企業が同社工場の利用を具体的に検討している。新工場は昨年1月稼働した。

      高橋社長

 新工場の1日当たりの生産実績は日配用(事業所給食)約6000食、販売用(弁当直販・卸売)が約1万2000食。同社前身の定食屋「わらく食堂」で培った味・高品質・値頃感と清潔感のある献立が支持され、日配用・販売用ともに受注が着実に増加しており、2万食/日の生産量に間もなく達成する見通し。
 販売用は「わらく食堂−waraku−」の看板を掲げた屋台49店舗や、CVS「生活彩家」等で提供している。また会議や接待などに最適な高単価弁当の特注も随時請け負っている。
 1986年会社設立以降、事業所給食・弁当の受注拡大に合わせて生産拠点を徐々に増やし、旧工場は第1〜第4の4拠点に拡大していた。これを新工場に集約し、最新鋭の炊飯ライン、ライス盛付マシン、盛付ライン、真空冷却機、蒸気回転釜、高熱高圧洗浄機、連続フライヤー、連続ジェットオーブンなどを再整備した。

旧工場を機内食受託可能な水準に改良