ウロコ取り機、斜めスライサーなど出展、新機種を初公開
水産加工機械の有力メーカー、フィッシュカッターツネザワ商事（宮城県気仙沼市、経澤幸弘社長）は納入実績が多く食品加工工場で高く評価されている機種３基をＦＯＯＭＡに出展紹介するとともに、新たに開発した機種を会場で初公開する。
同社が得意とする水産加工品は、原料である魚類の種類が非常に多く、サイズも大小あるため、人手による処理は大変な作業となるが、同社は独自に開発した機器で人手不足に悩む食品加工現場に省力化、効率化機器を提案している。
立体型水圧式ウロコ取り機
「立体型水圧式ウロコ取り機」は小型魚から大型魚まで、鮮魚、冷凍魚を問わずあらゆる魚種のウロコを除去する機械。広角ノズルから高圧水が噴射し、背・腹・ヒレ下のウロコとヌメリを取る。
噴射圧、コンベア速度は簡単操作で、魚種・処理量に合わせて調整できる。省エネノズルを使用することで、水道代、電気代のランニングコストを抑え、省力化を実現する。「長年の経験を生かし、顧客のニーズを取り入れて、徹底的に改良を重ねた」（同社）という。
Ｔ−ＷＵ−１型は長さ1600�弌濾�1140�弌濆發�1800�弌Ｆ隠卸燭歪垢気�1890�个如■鰻燭茲蠡腓�い。
対象魚種はきす、いわし、うみたなご、たい（真鯛、れんこ鯛、金目鯛、つぼ鯛、あお鯛）、かれい、わかさぎ、かじか、赤魚、すずき、ぼら、いしもち、はまち、かんぱち、ひらめ、鮭、ます、ぶり、ティラピア、かさご、めぬけなど。
斜めスライサー
「斜めスライサー」は魚、鶏肉、練り物類などを斜めに、均一にスライスする。原料をテーブルに置くだけ、特別な調整はいらない。切る角度、切り幅に合わせた機械製作が可能。刺身、寿司ネタ、カルパッチョなどの処理に便利。対象となる原料は、まぐろ、かつお、さば、しめさば、たこ、いか、はまち、ぶり、さんま、穴子、うなぎ、たい、鮭、かれいや、蒲鉾、なると巻きなどの練り物、鶏肉など幅広い。
１連のシングルタイプ（さばなど）、２連のダブルタイプ（鶏肉）の２タイプある。
スキンナー270型
「スキンナー270型」は魚種の皮を取り除き、フィーレ加工する機種。様々な魚種に幅広く対応できるので便利。処理中に水分や汚れを機械内部に入らないよう、全ての接部は溶接してある。
処理能力は毎分10〜12フィーレ。入り口部と出口部をベルトで連結させれば処理能力を高められる。
主な対象魚は、たい、たら、かれい、いか、あじ、はまち、かつお、ティラピア、かわはぎ、鮭、ます、さば、さんま、にしん、ひらめ、たこ、ほっけ、おひょうなど。
長さ410�弌�幅355�弌��發�380�弌�60�圈�
新機種は同社ブースで会期中、発表する。出展ブースは東３ホール、３Ｒ−23。
同社はユーザーである食品、水産加工会社の要望に応えて独自に加工機械を開発する顧客第一の事業姿勢を貫き、国内、海外に数多くの納品先を持っている。