「食」領域のクラウドファンディングサービスを開始

 ぐるなびは日本初・国内最大のクラウドファンディングサービス「Readyfor」を運営するREADYFOR(東京都文京区、米良はるかCEO)と、食領域のクラウドファンディング事業で業務提携し、両社共同の特設ページを10月23日開設した。READYFORが「食」に関する企業と提携するのは初。
 Readyforサイト内に特設ページを設け、飲食店や生産者など「食」に関するプロジェクトを掲載する。Readyforの累計30万人と1528万人のぐるなび会員が支援者、ぐるなびの加盟店がプロジェクト実行者になる。ぐるなびは加盟飲食店の業務支援の一環と位置づけるとともに、ぐるなび会員の満足度向上と、食に関してより感度の高いユーザーの確保をめざす。
 また2020年にむけて観光立国をめざす日本にとって、食は重要な要素であり、日本政府観光局の調査によると、外国人観光客が日本に来る目的の1位は「日本の食を食べること」。そこでクラウドファンディングにより食領域を活性することで、地方創生やインバウンド需要などにも寄与する。

 クラウドファンディングとは「こんなモノやサービスを作りたい」、「世の中の問題をこんなふうに解決したい」などのアイデアやプロジェクトを持つ起案者が、専用のインターネットサイトから世の中に呼びかけ、共感した人から広く資金を集める方法。その市場は年々増加し、中でも食業界の需要は急激に増加している。
 例えば「独自製法で広島のおいしさをお届け!『しぼり焼き』の新商品登場!」はぐるなびが運営する手土産情報サイト「接待の手土産」で3年連続特選を受賞した「海鮮しぼり焼」の巴屋清信(有)が立ち上げた新商品開発プロジェクト。加工が難しいとされていたホッキ貝と、シリーズ初となる魚介以外の食材の地鶏でしぼり焼にチャレンジする。10月23日〜11月30日までの間に開発費用20万円を集め、広島の魅力を発信するとともに、地方活性化に寄与する。出資者はホッキ貝、地鶏など新商品の絞り焼き煎餅が入手できる。
 今後はぐるなびが持つ全国21拠点の営業体制と、READYFORのクラウドファンディングの豊富なノウハウを活用し、食業界の底上げになる様々なプロジェクトを実施する。