カネカは三菱商事とともに、インドネシアでフィリングを中心とした加工油脂製品の製造・販売会社を10月設立する。生産能力はフィリング関連製品で年間1800t、12月の稼働をめざす。総投資金額は5億円を予定している。
三菱商事の原料調達機能やインドネシアでの知見に加え、カネカが設備導入、製造のノウハウ提供、製品開発、素材の使い方、用途提案など販売促進を行う。2015年に売上金額25億円をめざす。また、カネカのグループ会社の油脂やイーストなど他製品についても、インドネシア国内、ASEAN域内での拡販を検討し、食品事業の海外展開を加速させる。
インドネシアは約2億4000万人(世界第4位)の人口を有し、GDPは着実に成長を続けている。成長率は年6%以上。中間所得者層の増大により、製菓・製パン市場も成長しており、近代小売店の出店が進み、市場は今後も着実に拡大すると見込んでいる。