大塚食品、「マンナン」販促拡大

 大塚食品はこんにゃく加工食品「マンナンヒカリ228gスティックタイプ」と、冷凍焼きおにぎり「マンナンごはんのこにぎり」を9月1日から市販用に発売する。「マンナンヒカリ」はこんにゃく精粉などを原料とした米粒状の食品で、米とあわせて炊飯することでカロリーカットでき、食物繊維が摂取できるのが特徴。
 同社はこれまで糖尿病や肥満症などの特定食として提案してきたが、「広く一般食にも使って頂けるようテレビCMや試食キャンペーンなどを展開する」(同社)。これら販売戦略の展開で、マンナン売上高は業務用を含めて2008年実績の10億円から、09年は21億円、10年に45億円、3年後の11年には100億円を計画している。

病院給食で成功 市販用にも拡販

 大塚食品の座間富治男加工食品事業部長はマンナンヒカリについて、「3年後に100億円規模の販売を計画している」など事業戦略について、29日都内のホテルで開いた新商品記者説明会で説明した。
 座間事業部長は「マンナンヒカリは病院給食から事業展開し、退院者の『どこで買えるか』という声で市販を開始。昨年4月の特定検診制度以来フォローの風が吹き、海外や食品メーカーからのオファーや問い合わせが増えている」と市場環境を説明。さらなる市場形成をめざして今年5月、東京・大阪・名古屋に7名体制の販売企画課を新設。また各支店にマンナン担当を配置し、全国9名体制で業務用市場の開拓を進めている。07年のマンナンヒカリ売上高が6億円だったのに対し、08年は10億円に拡大。「3年後の11年には100億円の売上げをめざす」考え。
 冷凍おにぎりは1個47gと通常の冷凍おにぎりより小さい規格とし、ネーミングを「こにぎり」としている。