アサヒビール、工場再編成 ビール類新生産体制を構築

 アサヒビールは西宮工場の生産機能を吹田工場に統合してビール類の新生産体制をスタートさせる。昨年12月に発表した「中期経営計画2012」に掲げる「国内酒類事業における収益構造改革」を加速させる。
 西宮工場は来年8月末で製造を終了し、機能を吹田工場へ移管する。約130人の社員についてはアサヒビール(グループ含む)工場を中心に配置転換を実施。製造終了後の工場跡地の活用方法については今後検討を進める。11年9月以降、機能を統合した吹田工場は大規模消費エリアである関西圏を中心とする地域の大供給拠点となる。
 この新生産体制により、国内全工場の生産効率も大幅に向上するため、「中期経営計画2012」の目標を大幅に上回る収益構造の改善が期待できるという。新生産体制後のコストダウン効果は年間約45億円を予定している。