7割が食塩の表示に注目
表示変更を消費者が理解

 7割の消費者が塩を購入時に表示に注目していることが、(財)塩事業センターの調査でわかった。昨年4月に食用塩の表示に関するルール「食用塩の表示に関する公正競争規約」が施行されたが、同センターも12月から「国産塩」、「公正マーク」、「製造方法」の表記を追加し、食塩のパッケージを変更。表示のわかりやすさを消費者に呼びかけている。

 調査によると、家庭用の塩を購入時にパッケージの表示を22%の消費者が「よく見る」、47%が「多少見る」と回答した。さらに、これらの回答をした消費者に特に注意して見る事項を尋ねたところ、「産地(製造場所)」、「成分(塩分以外)」、「商品名」、「原材料」の順だった。
 塩の表示は統一的なルールがなかったため、これまでは様々な表示がされてきた。「食用塩の表示に関する公正競争規約」は食塩の表示に関する塩業界の自主ルール。商品名、原材料、製造方法などに関して様々な表示をしている食用の塩を「お客様が実際よりも優良と誤認しない表示・合理的な根拠に基づく表示・お客様に求められている情報を提供する表示」により、消費者の商品選択を助けるのが目的。

 このルールにより食用塩の表示が、消費者に一層分かりやすくなるとセンターでは説明しており、「国産塩」、「公正マーク」、「製造方法」の3点の表記を新たに追加。食塩の製造方法は従来と変わらないが、表示を変更する機会に日本の海水から食塩ができ、イオン膜と立釜法による食塩の製造を消費者に呼びかけている。