産業用マーキングの専業会社、ユニオンコーポレーションはインクジェットプリンターの新製品や売れ筋の機種などを「FOOMA JAPAN2015」に出展する。新製品の印字実演などを行う。
「リンクス CJ400」
個包装用インクジェットプリンター「リンクス CJ400」は人間工学に基づいて設計された重さ13.5kgの業界最小・最軽量レベルのコンパクトプリンター。製造ライン間を容易に持ち運びできる。最大4つの製造ライン設定を保存できるため、それぞれのラインごとに異なる設定を選択できる。また、カラータッチスクリーンを採用し、わかりやすいイラストと対話型メニューで視覚的な操作が行える。
リンクス独自の完全シールドされたヘッドデザインをそのまま引き継いでいるが、制御レイアウトを改良し、安定した印字品質をより高めた。また、カートンコーディングでは20mmの印字が可能。個包装ラインだけでなく、外装ラインでも使用できる。
APLINK(アップリンク)シリーズ
高解像度インクジェットプリンター「APLINK(アップリンク)」シリーズは、印刷やラベルに替わり、段ボールやカートン、クラフト袋などにダイレクトに印字できる。
印刷を使用する場合、ユーザーはあらかじめ製品ごとに印刷し、在庫しておく必要がある。そのため版管理や印刷費用がかかり、保管場所も必要となるため倉庫などの費用もかかるケースが多い。また、ラベルを使用すると、台紙の廃棄コストがかかる。
しかし、段ボールなどにダイレクトに印字できるインクジェットならば、固定の文字だけでなく、製造の“時・分・秒”までの情報を表示し、箱1つ1つのシリアル管理やトレーサビリティ印字ができる。2次元コードの印字も可能となる。
「APLINK」は非接触で日付、ロゴ、バーコード、2次元コードなどの可変情報を高解像度に印字できる。文字高さは70mmまで。下向き、横向き印字にも対応する。また、外部データベースへのアクセスが容易で、ERP(統合基幹システム)やマネジメントソフトウェアからデータを受け、印字できる。多品種生産の切り替え印字にも適している。
マシューズViAjet Lシリーズ
外装用インクジェットプリンター「マシューズViAjet Lシリーズ」は、スリムなタッチパネル型コントローラーと高解像度カートリッジ式プリントヘッドを採用。複数の製造ラインに対応する。外部機器との接続で、機能を容易に拡張することもできる。
オリジナルのプリントヘッドを採用したことで高解像度、高速ラインへの対応が可能となった。60m/分のライン速度で600×600dpiを実現、他製品に比べて約2倍のライン追従速度という。
印字飛距離は6.4mm。封函後に膨らみのある段ボールにも適している。この種類のインクジェットは2mm以下の設置を推奨しているケースが多く、これより離れた場合は印字品質が悪くなる(ぼやける)などシビアな設置を必要としていたが、その点を解消した。
独自のインクコントロールの「グレースケール」機能により、解像度を下げることなくランニングコストを低減することが可能。印字にグラデーションをつけることでロゴのデザイン性をアップすることもできる。
日本語IMEを標準搭載。コントローラー上で簡単に印字内容の編集・設定ができ、メッセージ編集用の専用パソコンは不要。その他カウンタ、ユーザー定義のテキストフィールドなどのフィールド設定ができる。
同機種は食品工場で多くの導入実績を挙げている。1台のコントローラーで複数ライン(最大10ヘッド)の集中管理ができる機能を大手の食品メーカーでは活用している。後からプリントヘッドを増設することができ、将来の生産拡張時にも最小コストで対応できるという。
外部システムとの連携が容易。既存データベースとの連携により、個々の印字内容を切り替えることができる。また、スキャナー接続により、手動で一括メッセージを切り替えできる。