容器で作業時間短縮、コスト削減を提案
「エフピコフェア2018」に１万4000人
中央スペースでは容器でできる人手不足対応を
提案した
大手食品容器メーカーのエフピコは「エフピコフェア2018」を東京ビッグサイトで28〜30日開催した。会場のメインスペースでは、同社の容器を使った人手不足の対応策や働きやすい環境づくりを提案した。
会期中は約１万4000人が来場した。
「100パック製造で約40分の作業時間短縮」をうたったのは盛付け位置が決まるガイド機能付きの寿司容器。山形状のズレ防止ガイドに合わせて寿司を置いていくだけ。関東地方の店舗で行った握り10貫８パックのタイムトライアルでは90秒の差が出たことを紹介した。時短だけでなく、初心者が盛り付けても見た目が変わらないことから来場者の関心を集めていた。
「オードブルのオペレーション革命」を前面に打ち出したのは、内装ポケットが付いたティアラプラッター（オードブル容器）。一般的な盛り付けは片手に食材を持ち、移動しながら容器に入れていくが、内装ポケット付きでは先に惣菜をポケットに入れた後、ティアラプラッターに一気に嵌めることができる。盛り付けの微調整も必要ない。中四国地方の店舗では、容器コストは上がったものの、作業に携わる人員を半分にまで減らすことができ、大幅な削減効果が得られたという。
「面倒なテープ貼り作業がなくなる」ことを強調したのは新篏合（かんごう）方式のシャトープラッター（オードブル容器）。中味を１�垉佑瓩�30分振ってもフタが外れない構造にした。「テープ留めはイライラする」という現場の声は多く、労働環境の改善効果が期待できる。年間170万円のテープ代と約545万円の人件費削減効果も併せてＰＲした。
この他、会場内には実際のスーパーマーケットさながらの売場を再現し、豚バラ蒸ししゃぶなど全国に売場が広がっているレンジアップ惣菜や「インスタ映え」の要素を取り込んだミールキット、精肉と鮮魚部門のコラボ惣菜の展開例などを提案した。
山形状のズレ防止ガイド機能が付いた寿司容器