英国の鮮魚・水産加工品の製造販売会社を取得

 日本水産のグループ企業ニッスイヨーロッパ社は、ニッスイの持分法適用会社シーロード・グループ社の子会社シーロードヨーロッパ社から、その100%子会社のシーロード・ケイスター社の全株式を1日取得した。
 社名は「ケイスター・シーフード社」(Caistor Seafoods Ltd.)に変更した。

 シーロード・ケイスター社は、英国内350店舗を展開する高級量販店「ウェイトローズ」に鮮魚や水産加工品を供給している。
ウェイトローズは中高年の富裕層をターゲットに、水産売場を他店との差別化ポイントとして注力しており、高品質でサステナビリティやトレーサビリティを確保した製品の供給により、高いシェアを維持している。

 シーロード・ケイスター社の取得は、ニッスイグループにとってイギリス市場への本格時な進出の足掛かりとなる。グループが持つ食品加工、養殖技術、原料調達力、ファインケミカル分野のノウハウなどを駆使して、ウェイトローズへの貢献度を高め、ともに成長をめざす。
 またヨーロッパの同社グループ企業であるフランスの水産加工メーカーのシテマリン社やデンマークの水産物買付・輸入販売会社のノルディック・シーフード社とのシナジーを見込んでいる。