富士山工場に最新の微生物検査機を導入

   リオン社製の生物粒子計数器

 アサヒ飲料はミネラルウォーターと炭酸水の製造に使う原料水の微生物管理に最新の微生物検査機器「生物粒子計数システム」を導入した。富士山工場(静岡県富士宮市)で生産する「おいしい水 富士山」や「ウィルキンソンタンサン」などの原料水検査に使用する。
 微生物検査器は微粒子計測器のトップメーカー、リオン(株)(東京都国分寺市、清水健一社長)製。特有の波長の紫外線を生物粒子に照射し、細胞内の自家蛍光物質(リボフラビン)が発する蛍光を検出する特許技術で、生物粒子の数と大きさをリアルタイムに測定する。菌数測定は全自動で行える。染色や培養工程を必要としないため、これまで5〜7日かかっていた微生物検査の高度化と検査作業の効率化を実現する。
 人工透析など医療現場で使われることが多い。清涼飲料分野では初めて。導入に際してはアサヒ飲料の技術研究所、富士山工場、六甲工場(兵庫県神戸市)、リオン社が連携して評価、検討した。原料水の品質管理では微生物検査以外に理化学検査や官能検査も行う。

               微生物検査の比較