人手不足対応、トータルソリューションの提案増える

 東京ビッグサイトで「HCJ2017」が2月24日まで開催された。出展社数は826社、出展小間数は2096。期間中5万6367人と前回を上まわる来場者で賑わった。会場の様子を写真で紹介する。

 福島工業はRO水、FEクリーン水、ブラストチラー/ショックフリーザー、低温スチーマーなど、作業効率と省エネを追及した最新の厨房機器で冷却調理実演を行い、人手不足を解決するソリューションをアピールした。

 菱豊フリーズシステムは「プロトン活用講座」と題し、プロトン凍結機、解凍機の使い方講座を試食を交えたスクーリング形式で実施し、実際のオペレーションに沿って説明した。

 イシダはX線検査装置、金属検出機付きウェイトチェッカーのほか、アニサキス検出機を出展。特定の波長を照射し、青色フィルムを通すと、アニサキスだけが光って見える(写真中央)。写真は手作業用だが、コンベアタイプもあり、将来的にはロボットアームで見つけたアニサキスを取り除くという。

 寺岡精工はタッチパネル券売機、飲食店向けPOSターミナル、勤怠管理クラウドサービスなど、人手不足対策に対応するサービスを数多く出展した。注目度は高いという。

 スチコンの世界シェア54%を誇るラショナル・ジャパンは、Self Cooking Center® XSの最新型の小型機種を出品した。高さ567mm×幅655mm×奥行き555mmと日本仕様では最小でありながら大型機種と全く同様のパワーを備えている。

 アクアシステムはスマホで菌や汚れの確認ができる、バクテリア・セルフチェッカー「mil-kin(見る菌)®」を出品した。リアルタイムに微生物の有無のチェックができ、衛生記録として写真や動画で情報が共有できる。

 平野製作所は手動からエアー動力まで幅広い食品カッターをラインナップ。ニ−ズに合った特注品にも力を入れており、用途や予算に応じたオーダーメイドのカッターに対応している。

 タニコーはスチームコンベクションオーブン、最新ガステーブル、涼厨製品全般など、多数の製品を展示し、各エリアでは実演ブースを設け、調理実演を実施した。新製品コーナーには清掃性を改良した近日発売品などが並んだ。

 大和冷機工業は業界初の自動スライド扉冷蔵庫などの冷凍冷蔵庫だけでなく、スチームコンベクションオーブン、ブラストチラー、真空包装機、電解次亜水生成装置など厨房をイメージしたトータルソリューションを紹介した。

次回は来年2月20〜23日に開催する。