野菜の魅力を伝える体験施設、埼玉県深谷市にオープン
キユーピーは野菜の魅力を体験できる複合型施設「深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム」を埼玉県深谷市に５月29日オープンした。深谷市と2019年に事業契約を締結した「花園ＩＣ拠点整備プロジェクト」に基づくもので、農業と観光の振興によって地域活性化に貢献する。
敷地面積は約１万7600�屐�施設はその真ん中に建つ。「農園の中の一軒家」をテーマとし、材料に木を取り入れた温かみのある空間を実現した。外観は深谷市の地場産業であるレンガをデザインアクセントとして活用し、緩やかな曲線を描いた大屋根は農園側に大きく開いている。
入園は無料。来場者は�”瀉呂裡崖笋鮴蠅瓩詛星爐任痢崑慮廓星燹廖↓�地元産の新鮮野菜や果物の「一番おいしい食べ方」を提案販売する「マルシェ」、�Ｃ聾偽疥戮悩惑櫃靴申椶量邵擇鬟瓮縫紂爾忙箸Α屮譽好肇薀鵝廖↓ぅ轡Д佞簗邵撻愁爛螢┐蕕�講師を務める「野菜教室」の４つのコンテンツが楽しめる。
緩やかな曲線を描いた大屋根が特徴の「深谷テラス」
敷地の３割を占める農園では年間約100種類の野菜を育てる
著名なシェフや農業コンサルタントが参加
「レストラン」のメニューを監修するのは、地産地消を早くから提唱し、野菜をふんだんに使ったレシピ開発や食育活動などに取り組んでいるオトワグループ（栃木県宇都宮市）代表の音羽和紀シェフ。音羽シェフの子息で、東京白金のレストラン「シエル エ ソル」で料理長を務めていた、オトワレストランの音羽創マネージャーも参加する。
農園監修はコスモファーム（香川県高松市）の中村敏樹会長が担う。
コスモファームは香川県内の8000�屬稜醒呂農ジ容盂い涼話羈だ�気候を生かし、年間200種類以上の野菜を少量多品目で生産している。中村会長は農業をわかりやすく説明できる人材として広く知られ、企業や自治体で講演・研修などを多数行っている。
マルシェではオリジナルの野菜詰め合わせを販売している、写真は「初夏に食べたいカラフル
ラタトゥイユのヤサイ」
森執行役員「生産者の熱意を発信する」
深谷テラスは社内公募制度で選出したグループ会社の女性社員の新規ビジネス案が出発点。「野菜を好きになってもらう」というコンセプトを具現化するため、土地探しから完成まで実に10年の歳月を要した。
深谷テラスプロジェクト担当を兼務する森佳光執行役員広報担当は開業前に行ったメディア向け内覧会で「マルシェやレストランに野菜を提供していただく生産者は40軒を超える。野菜づくり対する熱意だけでなく、新しい野菜の栽培にも前向きで、魅力を広く伝えたいという気持ちにあふれている。こうした生産者の思いと（新しい野菜に関する）情報を全国に発信していきたい」と語った。
深谷テラスは関越自動車道「花園ＩＣ」から車で約４分、秩父鉄道「ふかや花園」駅からは徒歩約５分とアクセスしやすい。営業時間は平日午前９時〜午後７時半、土日祝は午前９時〜午後８時半。
レストランはオープンキッチン型、グランドメニューは用意せず、その日に入ってくる野菜
からメニューを考案する
レストランでは窓越しにファームを眺めながら、食事を楽しむことができる